9月の末あたりだったか…遅いけど。。。
『サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生ー』鑑賞。
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
夢でしか会えない彼女ともっと近づきたい。夢を見るために彼女と会うために眠る。夢を操作するために生活のすべてをやがて費やしてしまう。
私は“己のトラウマを知り受け入れるというテーマの映画”という解釈をしました。
誰しも多かれ少なかれトラウマを抱え生きているわけで、命ある限り少しずつでもそれを自覚し向き合っていかざるを得ないんだなあと。
奥さんでもあり美術を担当されていたエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさんが亡くなられてから、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の初の映画だったと思います。(間違ってたらごめんなさい)直接的にグロテスクな描写は少ないけれど、イメージ的にグロテスクなものを想像させる表現は多々あり、深みのある作品でした。
私自身がよく夢を見るからかも知れませんが、すぐに引き込まれてしまいました。夢メモも付けてはいるけど色んなノートに走り書きして、纏められておらず。もったいないな、ちゃんと纏めよう。
終わってからぼんやりと己のことについて自然と思いを廻らせていたのでした。
監督、長生きしてくださいね。
オープニングで監督自身が出演されていまして、『安くあげようと考えこのコラージュという手法を取ったのだけれど、思いのほか時間がかかり、俳優のギャラは安く済んだのに結果予算をオーバーしてしまった』と。来日された際にもインタビューでおっしゃられてました。監督かわいい。